『叔母との旅』を観て来ました。
出演は段田安則さん・浅野和之さん・高橋克実さん・鈴木浩介さんの4人芝居。
甥と叔母のお話。一人が何役もこなすのだけど、その役の入れ替わりを観るだけでも、とても面白かった。
甥であるヘンリーの役を4人が演じる。それも4人が同時に舞台にいる状態でセリフをつなげていく。この瞬間は段田さんがヘンリーで・・・・とか、観ている側も真剣になったわ。だって、ちょっとでも、別な事を考えたり、ぼっ~~としていたら、もう話の筋が分からなくなるもの。
段田さんは叔母さんとヘンリーの2役。ふっと振り返るとおばさんに替わっていたり、その変化が実に面白かった。
青山円形劇場と言う場所も、とってもいい。
円形舞台をふんだんに使っている。舞台上には椅子やテーブルなどのみで小道具は少なく、舞台下にカップや本などの小道具が置いてある。舞台周りを回って、場面転換。役が入れ替わる一瞬の場面を観る事が出来ただけでも楽しい舞台だった。
役が替わるって言っても、衣装が替わるわけでなく、4人はだいたい同じ衣装。表情やしぐさでこんなに表現できることに感心し、夢中で観たよ。
それにしても1人10役は演じ分ける役者って・・・すごいなぁ~と思った。今、何の役だか分からなくなるのでは?って、思うくらい。テンポも速いからずっと集中する事ができた。
4人の個性がしっかり見えた面白い舞台だった。おしゃれな大人の舞台と言う感じ。
甥は叔母さまに振り回されているのだけど、やりたいことはしっかりやるというこの叔母さまの力強さをとても感じたな。
段田さんと浅野さんの女性役、最高です。