とうとう完結編の3作目です。
昭和8年頃からの話で、この3巻が昭和11年。
やはり、最後が2・26事件と絡み、ちょっと切ないです。
過去の歴史がわかる分、これから主人公であるお嬢様が戦争時代をどう生きるのか、お嬢様のお兄様はどんな運命をたどるのか・・・華族制度がなくなってしまってからどうなるのか・・・など色々考えてしまいました。
救いなのは、主人公、花村英子さんはしっかりと時代を捉えて、社会を見つめているということ、そしてベッキーさんがしっかりそばについていてくれるだろうと思えるところです。
この物語に登場した人達が、悲しみの時代をしっかり乗り越えて欲しい・・・そんな余韻が残る物語です。