『のぼうの城』を観てきました。久しぶりの映画です。
のぼうの城は原作も読んでいた上に、主演も野村萬斎さんと聞き、とても楽しみにしていました。
でも、3・11の震災の影響で、公開が1年延びたんですよね。
理由は水攻めのシーンがあるからだったと思います。
確かに悲劇を思い起こさせ、ちょっと辛くなる場面もありました。それだけリアルだったということですね。
さて、物語ですが、石田三成と成田長親との戦いのお話。
秀吉が関東の北条市制圧にでかけ、三成に忍城を討てと託します。
ところが、すでに裏工作されており、忍城は秀吉側に寝返ることがわかっています。
知らないのは三成のみ。勝ち戦なのですが、軍使に出た長束正家の傲慢な態度に、成田長親が腹を立て、戦を選択するのです。
三成2万の軍勢、長親は5千。この勝負、どちらに軍配があがるか・・・・。
原作もとっても面白いですが、映画もとっても面白かったです。
萬斎さんの謡と舞はさすがですね~~。適役です。
のぼう様と農民に慕われているけれども、武士としてはいかがなもの?と思われ、でくの坊ののぼう様と呼ばれているのですが、のぼう様から、一瞬の間に眼光が鋭くなった時が本当にかっこいいです。
そして、重臣達がまた素敵なんです。原作でもホレボレしましたが、中でも正木丹波の佐藤浩市さんが、とにかく素敵。
始まった瞬間から、乗馬姿に惚れ、目が離せなかったです。
戦で大変ときなのですが、会話がとってもテンポよく、何度も大笑いしました。
いつもはでくの坊でも、いざと言う時決断できて、皆を引っ張っていけるリーダーって素敵ですよね。こういう政治家がいればいいのに・・・・とふと思います。
これが史実に基づいているからこそ、物語に深みがでるんですね。
もう一度くらい、観てもいいな~と思える映画でした。