浅田次郎さんの『ハッピーリタイアメント』です。
「天下り」が主題の物語。
冴えない2人が突然転職を勧告され、行った先が天下り組織。
仕事をしなくても、給料がもらえて退職金ももらえる。2人はとまどうばかりなのだけど、ひょんなことから真面目に仕事に取り組み、大金を手にする。
その大金をさて・・・どうする・・・
横領するか、それは汚職になるのか、それとも善行なのか・・・
最後にどうなるのか・・・どんどん読み進み、面白かった。
天下り組織を取り締まる元締めの鼻をあかしてやりたい気持ちが伝わってくる。
でも、行き着く先は・・・・・・・・そうそう上手くはいかないわね。
一番得をしたのは、思いもかけないひとだけど、その人も幸せになれたのかどうか・・
読み終えても、いろいろ考えられる(想像できる)1冊でした。