森見登美彦さんの『有頂天家族』
森見さんの本は数冊読んだことはあるのですが、その森見ワールドに夢中になることがなくて・・・。いまひとつ、入り込めなかったんです。
この本に関しては、某番組で向井理さんが、一押ししていまして、面白そうと思い読み始めました。
で、とっても、面白かったです。これを最初に読んでいたら、完全に森見ワールドに、はまっていたなぁ。
たぬき家族の話なんです。母と、息子4人。何故か次男は蛙なんですけど、その理由は読むと分かります。
たぬきですからね、化けます!!化けて人間社会で暮らします。出てくるのは、たぬきだけでなく、天狗も登場します。たぬきの師匠は天狗なんですって。
『由緒正しい狸の一家が織り成す家族小説らしい。その点で、とてもぐっとくる。ユーモラスだし生きる糧にもなる。・・・・ハートフルなのに猥雑で、センチメンタルかつ常軌を逸した破天荒ぶりで、煌びやかでしみったれていて、サスペンスフルにして和風ファンタジーだし、底知れぬ悲しみの果てに、フライドチキンを食べて、最後は初詣でオールOKだったりするので、読み終えてただならぬ多幸感に包まれる・・・・・』
上田誠さんの解説より。