ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

読書その3(切れない糸)

2013-01-27 16:03:10 | 読書

坂木司さんの『切れない糸』です。

「和菓子のアン」を書いた方の本です。

和菓子のアンも日常の不思議を解決していく話だったけれど、これもそこは同じ。

設定はクリーニング屋さん。跡継ぎの息子とそれをとりまく、商店街の人々、友人との会話が生き生きしています。実在にある商店街のようです。

この友人、沢田というのですが、聞き上手であり、洞察力が素晴らしい。少しの情報で、いろいろな事を推理し、解決していくんです。ホームズとワトソンの関係と解説にありましたが、まさにその通りだと思います。

主人公は跡継ぎの息子、新井さんです。

和菓子のアンも、この切れない糸も、主人公の一人称でずっと書かれていきます。主人公が相手に対して、どんな風に思ったのかがよく分かります。

まるで主人公の記録、日記を読んでいるような感覚に思えます。だからこそ、実在の商店街のように感じるのでしょうね。
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