今日は知人が出演する歌舞伎に、足を運びました。知っている人が出演で、私ではないのにちょっとドキドキします(笑)
国立劇場の歌舞伎研修生の卒業公演みたいなものです。今年は歌舞伎会の俳優さんも参加して共同の舞台となりました。ちなみに、タイトルは『稚魚の会・歌舞伎会 合同公演』です。
演目は「菅原伝授手習鑑」
なんと言うか、悲しいお話です。武士の世界、殿様と言うか、上司の言葉は絶対なのね。謀反と疑われたら、そうではない事を死んで表すって言うか・・・自害するわけだけどさぁ~
可愛い妻もいるのに、自害することはないよね~~って、思っちゃうわけよ。父もその自害を認めてしまうんだよね。夫婦の別れの場面は涙がこぼれそうになったわ。加えて、年老いた父が再び殿のために旅立つのだけど、そのよぼよぼした歩き方がまた涙を誘って・・・悲しい話だったなぁ~
2つ目は「双面水照月」
これは「法界坊」の1場面です。野分姫と法界坊の亡霊が出てくる場面。見た目は女性なのだけど、姫と法界坊2人の魂が入っている。女性の舞をしていると思ったら、どどどどど・・・って太鼓の音がして一瞬、法界坊になる。
夏らしいちょっと怖い舞でした。1人で一瞬のうちに2人を演じわける、踊りわけるのね。面白いです。
ラストの演目は「与話情浮名横櫛」
これは有名な、お富と切られ与三郎の話。知人は切られ与三郎で出演。しっかり白塗りして、二枚目の役。確かに二枚目に見えた。いつもとは別人、声も違う。今回こそ、この役って言われなかったら、分からなかったかも(笑)
当然かもしれないけど、姿勢がいいなぁ~~と、改めて思ったよ。
「おかみさん、ご新造さん、やれ、お富~~」のセリフはドキドキものでした。
今日はA組を観劇、B組になると知人は違う役になる。「菅原伝授手習鑑」の父親の役。与三郎の二枚目から、70歳の老人の役になるのです。そちらも観たいと終演後に思ったけど、もう来れる日がなくて・・・・残念だったなぁ~~。
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