とてもゆっくりペースなのだけど、読書が好き。気になる本があるとすぐに購入してしまうから、読みが追いつかずたくさん未読本が部屋に並んでます。
1年間にどんな本を読むか記録したくなり、今年から全てブログアップすることにしました。
まずは1冊目は宮部みゆきさんの『孤宿の人』。
徳川家斉の時代、とある城下町が舞台。もちろん架空の町なのだけど、読んでいるとそこで暮らしている人々や景色を思い浮かべる事が出来る。そして一緒にそこで生活しているような気分にもなってしまう。これが文章のうまさというのかな~~。
良い人も悪い人も出てくるのだけど、「この人たちだけは幸せになって欲しい」と思ってみたり、「それはないよな~~~理不尽だよ」と感じたり、「えっ~~~そんな!!」と思わずうなってみたり・・・・・登場人物に一喜一憂してしまいます。
主人公は「ほう」という少女。奉公先の若旦那のお手つきで生まれた女の子。「阿呆のほうだよ」とずっと言われ、躾も教育もされず、ただただ働かされ邪魔者扱いを受ける・・・・そんな境遇。このほうが、鬼だ、悪霊だと言われ流されてきた元勘定奉行の加賀様と出会うことで・・・・
ラストが近づくにつれ、どうなってしまうのだろう~~と一気読み。そして今朝、出勤途中の車内で読み終わったのですが涙があふれて危なかったです。
良い物語だった~としみじみ思いました。
悪い人になるのは、どこが分かれ道なのだろう・・・・そんな事も考えたな。