久しぶりの奇書解説動画だが、最初は単なる料理本の紹介と見せかけて(意外性)、次はステルスマーケティングの手法となり(納得)、最後は同時代のイデオロギー分析(納得を超える充実感)、という展開はさすがの一言である。
ここからは色々なテーマに結び付けられそうだ。例えば先日触れた、なぜ「マスゴミ論」が盛んになるのか?といった視点と絡めて、マクルーハンや . . . 本文を読む
Abema TVで「子持ち様」に対する会社員の不満を扱った番組をやっていたが、内実としては「議論のようなもの」をしているだけで、解決に向けて真剣に考える内容7となっていなかったので、ここで批判的に取り上げてみたい。
回りくどい話は抜きにして結論から言えば、動画で茂木や夏野の愚にもつ . . . 本文を読む
いっつも不思議に思うのだが、よく知らなかったり情報が不足したまま公共空間に断定的な書き込みをするのは、そうしないと死ぬ病気か何かにかかっているのだろうか?もちろん、情報が出揃い分析が済むまでSNSなどで一切発信するな、と言うつもりはない(そもそも完全情報など得られるはずもないし)。しかし、情報が不足していると思ったり、あくまでその中での印象論に過ぎないとわかっていれば、少なくともリス . . . 本文を読む
エイプリルフールにVtuberのラプラス・ダークネス(女性)と風間いろは(女性)が結婚した、という話があり、「女性自身」によると、それが「炎上」したんだそうな。何でも、「認識が甘い」とか「反吐が出る」とか何とか。
これを見て自分が思ったのは、
1.そもそもこういう反発が定量的にどれくらいなのか
2.同性愛者=当事者がどれくらい反発しているのか
ということだ。 . . . 本文を読む
前回、『仲人の近代』という本を話題に出した。
この本に関しては、江戸時代への幻想、伝統にまつわる幻想や誤解、優生思想、共同体の構造とその崩壊、会社共同体とその機能などなど、このブログで取り上げてきた様々なテーマが越境的に扱われており、おそらくここ数年で最も興味をそそられながら読んでいる。
ただそれだけに、そこから得られた知見をまと . . . 本文を読む
他者を直接的にも間接的にも「所有」することはできない。正確に言えば、かつて奴隷=人間の形をした「物」が世界に溢れていた時、そのような現象は当たり前に存在していたが、少なくとも近代に生み出された人権の概念=共生の作法は . . . 本文を読む
今回の記事は、元々小学館が声明を発表したタイミング、すなわち日テレが契約書云々を言い出す前に書いたものだが、どうまとめるか思案している間に話が先に動いてしまったので時期を逃した状態になっている。まあこれを放置してもどんどん風化してくだけなんで、この機会に放出しておこうと思う次第である。
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セクハラ・パワハラの告発はジャニーズ、宝塚、松本人志(吉本興業)などを経てもはや社会現象になりつつあるが、これまで閉鎖空間の中で散々治外法権のように振舞ってきた業界だから、これからいくらでも出てくるものと思われる。
特に最後の動画にもあるように、タレントその . . . 本文を読む
なんて仕組みは、長続きする訳がないんだよなあ。
マイノリティや障碍者などへ社会的包摂の範囲を広げんとする理念は、残酷さをより減らす社会に変化させていくという点で重要としても、それが結局誰かの奴隷的労働=権利侵害の上に成り立っているのであれば、崩壊するのはそう遠い話ではないだろう(いわゆる「やりがいの搾取」は、この障碍者支援員に限らず福祉業界で広 . . . 本文を読む
ワイが女性からの被害告発とか権利要求に対する反発を見ていて疑問に思うものの一つは、「自分たちも我慢しているんだから、お前たちも我慢しろ」的な反応である。というのも、重要なことはそれらの妥当性であって、男性(もしくは他の女性)が我慢しているかどうかは関係ないからだ。
まあ日本社会って「自分が損しても他人に得をさせたくない」というスパイト行動が多い . . . 本文を読む