とりあえず、バックしたりハンドルを限界まで切って進むことを試したが、いかんせん前輪がはまっているため空回りするばかり。そこで今度は路肩にあった大きな石をタイヤにかませて脱出することを試みた。しかしこれも失敗。枝を取ってきてタイヤ下の状況を測ろうとするもライトの明かりだけではよくわからない。こういうとき懐中電灯がないのは致命的だ。マニュアルにギアを入れて車を押すことも考えたが、これもほとんど効果なし[もともとオートマだから期待はしてなかったけど]。温泉に入ったばかりなのに汗と泥にまみれるが、全く事態は好転しない。ほのぼのとしたユーミンの歌が、俺達をあざ笑うかのように響き渡るだけだ。
ここまで来ると、さっきの話題の答えが現実味を増してきた。とはいえ俺としては、さっき買ったリンゴ菓子とスポーツドリンクがあるからまあ大丈夫だろうくらいに能天気なこと考えてたんだけどwだがそこで、同行者がすばらしいアイディアを思いついた。持ってきた毛布が使えないか、と言うのだ。もう自力復旧の道はそれしかないだろうという確信のもとに、早速毛布をトランクから出して右前輪にかませた。同行者は運転席に戻ってハンドルを握り、俺は外でタイヤの回りを見守ることになった。
一気にハンドルを動かし、勢いよくアクセルを踏む。激しく回るタイヤ。毛布がそれに絡まる。最初タイヤは毛布を巻き込むだけで前に進まなかったが、三分の二ほどを巻き込んだところで車が穴から動いた!
こうして、ようやく穴から抜け出すことができたのであった。我々は犠牲となった毛布に別れを告げ、さらなる慎重さをもって地獄道を進むことにした。車を回すスペースもないし、引き返せないほどに奥まで入り込んでいるのだから、と。
ここまで来ると、さっきの話題の答えが現実味を増してきた。とはいえ俺としては、さっき買ったリンゴ菓子とスポーツドリンクがあるからまあ大丈夫だろうくらいに能天気なこと考えてたんだけどwだがそこで、同行者がすばらしいアイディアを思いついた。持ってきた毛布が使えないか、と言うのだ。もう自力復旧の道はそれしかないだろうという確信のもとに、早速毛布をトランクから出して右前輪にかませた。同行者は運転席に戻ってハンドルを握り、俺は外でタイヤの回りを見守ることになった。
一気にハンドルを動かし、勢いよくアクセルを踏む。激しく回るタイヤ。毛布がそれに絡まる。最初タイヤは毛布を巻き込むだけで前に進まなかったが、三分の二ほどを巻き込んだところで車が穴から動いた!
こうして、ようやく穴から抜け出すことができたのであった。我々は犠牲となった毛布に別れを告げ、さらなる慎重さをもって地獄道を進むことにした。車を回すスペースもないし、引き返せないほどに奥まで入り込んでいるのだから、と。
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