「あれはデパートですか?」「いいえ、マッサージパーラーですよ。」
なんてやり取りをタイの松井五郎としながら(嘘)、降り立ったのは地下鉄のスティサン駅。
まるで地方都市のバイパス(国道)みてーだなと思いつつ、進行方向を見ると・・・
あのピンクの看板の建物が丸々MP、だと・・・!?
「異様な威容」
私が初めてマッサージパーラーを目にした時の印象を、これ以上適切に表す言葉はあるまい。とはいえ目の前をみるとコレ。
マックスバリューとマックなので、さっきのポセイドンの建物と併せて「何かどっかで見た風景すぎて全然非日常感がねーわーw」と思わずゲラゲラ笑ってました。ちなみにもっと近づきますとね、
良く言えば南国リゾートホテル、悪く言えばケバケバしいパチ屋wwwそしてしつこいですが、これがあるのは日本のバイパス(国道)みたいな感じの通り沿い。経験に基づくサブリミナルな事物認識的にはこれはただの自動球遊戯店としか思えぬが、さりとて事前情報からこれは紛れもなく魔詐事波羅だということはわかっている。この認知的不協和を一体どう整合すればよいかわからぬ私は、その名状しがたい感情を笑いをもって昇華することにしたわけである。
とまあ必死にイクのを我慢する男が数式を弄ぶが如き戯れに飲み込まれそうになったが、よく考えてみると、パチンコ屋というのは「パーラー」とも呼ばれるわけで、あるいはその建築ノウハウがMPには生かされているのかもしれない。それは端的に言って目立ちやすさによる蟻地獄的な吸引力と、非日常性の演出による多幸症的なポトラッチを可能にするインプリメントではないか?仮にパチンコ屋とMP建築の間に何らの関係性がなくても、むしろそれ故にその共通性に私は興味を持つものである。
しかし一つだけ確実なことは、日本の多くの風俗街、たとえば吉原や堀之内、熊本中央街などと違いこれだけ表通りに堂々と作ったからには、MPは政府公認と言ってよい存在であったのだろう(少なくともしばらく前までは)。
そんなことを思いながら、桃源郷とも見えるその建物(洗脳済)に私は足を踏み入れたのであった。
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