公園樹や庭木に利用されている中国系の花木である。ヒイラギの葉に似て鋭い棘を持つから、泥棒よけにはいい樹で、垣根代わりにも使われる。とはいっても、越後では時たま短木で見るくらいで、防犯用の実用には供していないようだ。むしろ茶花にいいのかもしれない。花は愛らしい黄色で、春早くに咲いてくれる。
ヒイラギナンテンというからには「ヒイラギ」に葉が似ていることはうなずけるが、実は「ナンテン」には似ていない。ただ、メギ科ということで両者は共通するからいのかもしれない。「科」としては同一だが、「属」レベルでは離れた存在と思っている。