森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ケキブシ(キブシ科)

2006年04月16日 | 自然観察日記
 越後でも良く見かける春告げ花。キブシをキフジともいう向きもあるが、実を昔お歯黒に使った染料の五倍子(ぶし)の代用にしたということから木五倍子(きぶし)となったとする方が正しいようだ。越後の種は太平洋側に生育するキブシより毛の多い種だから「ケキブシ」となる。
 花の姿からフジに見たてても違和感は無いが、フジそのものが木なのだから、「木(キ)フジ」ではなく「黄(キ)フジ」であろうか。
 我が家から見える前の山の残雪も少なくなってきた。もう直ぐ、山遊びのシーズンに入るかと思うと気もそぞろである。ちなみに旧長岡市の最高峰である鋸山の西斜面に出る「逆さ川」の雪形がでると農耕の始まりといういわれがある。ようやくそんな雪形の時期になった。