森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

フタバアオイ(ウマノスズクサ科)

2006年04月24日 | 自然観察日記
 徳川家のご紋の元になった植物。この葉が3枚組み合わされている。しかし、実物は双葉葵だから普通対になって葉が展葉する。その2枚の葉の間に小さな花が付く。
 ウマノスズクサ科の花はどれも特徴的であるが、このフタバアオイやカンアオイの仲間は春早く落ち葉にうずもれた状態で地際に目立たない花を咲かせるから、あまり気づかれることがない。植物の観察会などで教えてあげるとたいがい驚きや感嘆の声が上がる一品である。
 このフタバアオイは我が家の樹木の下の日陰で今年も花を見せてくれた。もう長い付き合いになる。