森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

パパイアの花を見ると・・

2007年01月16日 | 自然観察日記
 かつてパパイヤを栽培してたことがあります。果実を食べた後、種子を発芽させて数年間鉢植えで栽培しました。当時は設備が貧弱ですから悪戦苦闘しながら越後の冬を乗り切ったものです。鉢植だから大きくなったら適度に切り詰めます。だから個体は大きくなれませんし、いつまでたっても開花結実を望めないと思い、ある年意を決して露地栽培に挑戦です。
 パパイヤは幼木のうちは木なのか草なのかよく判らない感じで、成長が非常に早い植物です。冬が来る前に開花結実させようと目論見ました。霜の心配が無くなった頃に庭に下ろしました。それ以降50cmくらいの個体が秋までに3m弱くらいまで伸びたでしょうか、とにかくあれよあれよという間に大きくなりました。
 しかし、期待した花は最後まで見ることが出来ず実験は失敗です。秋が進み気温が下がるにつれ元気が無くなり、ダメもとで冬囲いをしたものの壮絶な最後を遂げてしまいました。
 今ではわい性の鉢植えに適した品種は販売されていますから、北国の家庭でも開花結実を楽しめることができます。30年も前の話で、この経過を文章にしたらそれ以来「パパイヤ」のニックネームをもらいました。