森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

常緑樹の冬対策

2007年01月22日 | 自然観察日記
 常緑樹の厳冬期の過ごし方はなかなか面白いものです。大方は細胞内の水分を減らして細胞内で水の凍結を防いでいるというものです。水は細胞間隙や細胞外で凍結するものの細胞内微細構造を傷つけることが無いのだそうです。容積が減少するため葉は普通内側に曲がった状態になります。
 写真は我が家の斑入りのアオキの葉です。放射冷却で晴れ上がった朝の様子です。やはり内側に曲がっている様子がわかります。例年なら厚い雪のコートで守られるため雪の少ない年より過ごしやすいのかもしれません。
 アオキはミズキ科の常緑低木。雌雄異株で耐陰性があります。越後の低山にはヒメアオキという種がごく普通に生育しています。