森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

「ツボカビ」によく似た「とっくり」

2007年01月25日 | 自然観察日記
 雪が無いおかげであちこち散策が出来ます。遠出をするわけではないですが、普段気にもしないスポットを覗き込みます。そんなかんなで見つけた見事な造詣。「最近見た形だなぁ・・」と思ったのはテレビのニュースのときの「ツボカビ」の絵によく似ていたためです。「ツボカビ」は顕微鏡サイズのものですが、カエルなどの両生類に付くカビで壊滅的な影響を持つ恐ろしいカビということでした。ついに日本でも確認されカエルの絶滅が危惧されるようになったと伝えていました。
 しかし、これはハチの巣ですね。十数cmのものですが「とっくり」に似ているので「トックリバチ」と単純発想したいところですが実は「コガタスズメバチ」の巣です。トックリバチは「ドロバチ」が正式種名でとっくりは1~2cmと小型です。
 種は全く違うものでも「形」が非常によく似たものになることがしばしばあります。一般的に相似器官といいます。環境との関係で生じると考えることが多いのですがこの場合はどうなのでしょうか。面白いですね。