秋の花にリンゾウ科の花が目に付きます。アケボノソウは山の湿り気の多いところに見られる秋の花です。1mを越すくらいの結構大きく成長する種ですが花はなかなかおしゃれな感じがします。5枚の花弁に浮き出た丸い斑紋は何に見えますか?この紋様に惹かれてくる昆虫がいるのでしょうか。実は目玉にも見える黄緑色の丸い部分は蜜腺でこれを武器に誘引しているのです。沼の原の湿原の入り口に数株見られましたがあいにくの雨模様、訪れる昆虫を確認できませんでした。蜜腺の位置が花びらにある種は他に聞きません。可憐な花でも凄い変化を遂げた種なのかもしれませんね。
今年の木の実は豊作の気がします。里ではヤマボウシが沢山実りました。山ではブナの実は沢山見られます。その中でサワフタギがもう色づいてすばらしい輝きを見せています。これは斑尾のサワフタギで9月20日時点でもうこんな色付きです。今月の山散歩がとても楽しみですね。紅葉ばかりでなく木の実の色付きを堪能したいものです。