森の卵みたいなものが転がっていることがあります。大きさは4~5cm、白く弾力があって根っこが1本。スッポンタケの幼菌であることがほとんどですが、それを割ってみました。中の白い部分が「殻」を割ってニョキィッと伸びてきます。子どもの頃はこんな格好をしているのですね。回りは水分を溜め込んでいるゼリー状物質です。胞子が熟すと独特の悪臭を放ちます。
この日同じ丸いものを採取しました。こちらは土色でよほど観察眼が鋭くないと見つけられないものですが、正体はツチグリの幼菌です。それを2つに割ってみるとこんな感じです。もう中の胞子が黒くなっていますから、幼菌というよりかなり成熟しています。やがて表面が5~9分裂し乾燥すると柿の実状(星状)に反り返り中央に開いた穴から胞子を飛散させます。
少し日をおいて開いたフクロツチガキを見つけました。中央の穴はまだ開いていませんから、完熟する前のものです。やがて穴が開き、落下物などの圧力で穴から煙のように胞子が舞い上がります。湿気が多く雨模様になると反転した外皮が内側に巻き込みますから、雨滴の刺激ではあまり飛び出さないのかもしれません。