長野の戸隠の森林植物園を散策しました。まず目に付いたのがカラマツの林の比較的明るい林床にマルバフユイチゴがグランドカバーのように密生していたことです。低山では見かけない種で大変興味を持ちました。ここ戸隠の森林植物園の標高は1200m程度の高原ですから沢山あっても不思議は無いのですが、新潟ではほとんど見かけないものです。記録によれば県境の高山帯に点在するようです。別名コバノフユイチゴ。
冬イチゴというからには寒い時期にも葉があるか実があるかでしょうが、あいにく実のほうは僅かに残る程度です。それでもこの季節に赤い実を残しているのですから名前に偽りは無いようですね(常緑性ですから葉のほうでフユイチゴとされたのが本当のところでしょう)。それにしても綺麗なイチゴです。食べられるのですが場所柄もありもったいなくて手を出すことは出来ませんでした。