森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

シナノキ 大木のうろ

2011年10月18日 | 自然観察日記
戸隠の森の園路脇にシナノキの老木がありました。大きなうろが出来ていて、長い歴史を感じさせます。こういううろは森に生きるほかの動物の大切な拠り所になります。地表近くに出来たうろですから鳥類はあまり利用しなかったのかもしれませんが、きっとクマなどにも使われた時期があるかもしれません。そんなことを考えながら散策するのもいいものです。主幹はなくなっていますがまだ枝には勢いがあります。これからも逞しく行き続けることでしょう。

ヒロハツリバナ 実

2011年10月18日 | 自然観察日記
ツリバナの実もありました。決して多くは付かない種ですが垂れ下がる実には風情があります。木漏れ日の光に照らし出された赤い色もいい感じです。近くにマユミもありましたが、同じ形状の果実でありながらおびただしい数の実をつけるマユミのもつ雰囲気とはかなり違います。さしづめツリバナは貴婦人でしょか。そういうイメージを付け加えてあげたい気がします。