今はすっかり雪で覆われているガマ湿地の降雪間近の様子です。この時点でまだ穂は崩れていませんね。ガマの穂を生け花に使ったところやがて穂が崩れて部屋中が大変なことになってしまったなどという話を聞きますが、低温状態では崩れるまでにはなかなか行かないようです。そういえば、春先に水辺で倒れた穂の塊から青い芽が出ているのを観察することがあります。理想的には雪が降る前の暖かい日に穂をはじけさせて細かな種子をたくさん放出したいのでしょう。自然はなかな思い通りにはさせてくれないようですね。今では多くが雪の重みでなぎ倒されています。ほとんどが雪の下になってしまいました。高茎の穂を作る意味がほとんど失われています。一つの穂にはどれくらいの種子があるのでしょうか。もう無数というしかないくらいの多さですから、群落の中の1個体でも種子散布に成功すれば種族維持には十分なはずですから気にする必要はないようです。こうして見てくると多くの植物は無駄といえるほどの種子生産を行うものなのです。