森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ツツジ科 冬芽2種

2012年01月07日 | 自然観察日記
先日ウラジロヨウラクの冬芽を取り上げましたが、その近くにヤマツツジがあって二つの冬芽の違いに興味を持ちました。2種は属が違いますからある程度の遺伝的距離は離れてはいるものの共通点も多くありますね。ヤマツツジは常緑の小さな葉がありますが、越後では完全な常緑樹として扱うには難があります。ツツジの仲間には落葉性と常緑性の両方の能力を極めた種があります。シャクナゲとミツバツツジがいい例でしょう。それを繋ぐ種が何なのか?こんな冬芽を観察しながら想像をめぐらせます。
日本はツツジの国。多種多様のツツジが日本の各環境に適応し進化していると考えられています。種類の多さはその種が元気な証。どんどん変化し新たな種を生み出す場となっているのが日本という小さな国。小さくとも日本はすばらしい国なんです。