雪が本格化する前の里山の一こま。この地域もエゴノキが多い場所で春にはたくさんの花が見られます。萌芽も多く下草を刈り払った後によく成長し、種子からの発芽個体も見られます。すずなりの花は鈴なりの実を付けます。冬前にほとんどは地に落ちて冬枯れのシンプルな姿になっている中に、残り実が一つ。普通なら果皮が割れ種子がこぼれ果軸が幹から落ちるというプロセスを経て冬を迎えると思われますが、この実はそれを途中でやめてしまったようです。エゴノキには時々手のような形をした虫こぶができます。この虫こぶもこの時期は落ちずに付いている場合が多いですね。虫こぶがの原因はアブラムシだそうですが、この実にアブラムシが取り付いて途中でやめてしまった・・。と考えるとなぜこの実が残っているかの一つの答えが見えてきます。