森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カラマツソウ

2012年01月24日 | 自然観察日記
花という存在は不思議なものです。花が嫌いという人はいないと思いますが、その立場によってそこから得るものが異なります。例えば詩人が見るか科学者が見るかでまったく違った表現になってしまいますね。科学のエリアにいる私にとっては、花は機能や形態に目がいきます。その中で紛らわしい問題が花弁かがく片かというもの。咲いた花の「はなびら」を見てこの花は花弁でこの花はがく片と区別します。その違いは何なのかを明確に知っている人はほとんどいませんね。ものの本に「そう記載されているから」で済まされています。そういう私も形態を分析して言っているわけでなく、ものの本に説明されているからにすぎません。

カラマツソウ:キンポウゲ科 日本にはいくつかの種が分布していますが、いずれも「花弁」はなくがくが直ぐに落ちるか目立たないため花はおしべが目立つものになります(ただ、シキンカラマツはがくが最後まで残ります)。