カタクリばかりではありません。コシノカンアオイも大木の周りに出来た雪穴で花を見せています。春の里山は残雪の上を自由に歩きまわれるのがいいですね。雪も締まっていますから、スノーシューもいりません。長靴のまま縦横無尽に歩けます。ただし、小川などが流れている窪地は下が空洞になっていますから決して踏み込まないことです。地形を読んで散策するととても面白い体験が出来ます。
雪上の散策をしているとウサギが飛び出しました。もう夏毛が生え始めた個体で、逃げた方向を目で追っていくと、急に動きがなくなって回りに同化してしまいました。近づいていくと小さな雪穴に身を潜めている姿がありました。半分白く半分茶色の体色は、この時期にはいい組み合わせのようです。雪穴に潜めば簡単には見つかりません。なかなかいい適応の姿です。ただ、小心者のウサギは一定の距離になると動くために見つかってしまいます。