森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ナニワズ

2012年04月18日 | 自然観察日記
明るい雑木林の林床にぽつんぽつんではありますが、ナニワズの黄色の花が彩りを添えていました。ジンチョウゲ科の花で別名「ナツボウズ」といいます。確かに、夏になると実を残して葉を落とす性質があります。その実は赤く熟すと鳥に食べられて無くなってしまいますから、まさに「ぼうず」です。
越後にはもう一種似たような種があります。オニシバリという種ですが、これもジンチョウゲ科です。同科にミツマタがありますが、ミツマタと言えば和紙の原料。名前からしても、当然オニシバリも繊維が丈夫なことが伺えますね。ナニワズの皮をはがして引っ張ったことはありませんが、きっと似たような強靭さがあるような気がします。