森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

タデの仲間の球形花序

2012年04月09日 | 自然観察日記
毛糸のぼんぼんのような丸い花序。種名は不明ですが、雰囲気はタデ科植物ですね。そういえば、ヒメツルソバという帰化植物がありますが、葉はこれに似ていました。ふわふわ感はありませんが花序は似ています。もうすでに花は終わって種子を成熟させている期間のでしょうか。
この種のように花をボール状に配置して受粉を促す仕組みのものも沢山あります。一つの花がそれぞれ独立しているものから、集団で全体を一つの花に見立てて花の配列や配置を工夫しているのもまで植物界の変化は幅広いものです。もちろんこの方向に進化していると考えられていますから、花序形成するほうが有利な面があるのだと思います。しかし、どのスタイルがもっとも優れているのか・・・今の私には分かりません。