ちょっと懐かしい種が出てきました。ミツバウツギ、県内でもまれにみられるもので私は妙高地内で観察した記憶があります。ややくたびれかけた個体でしたが、3小葉からできていることを確認して昔の記憶をたどります。花のイメージが良く思い出せないのですが、ウツギの花に似ているとはいえ全くの別科。ミツバウツギ科を構成します。実の様子からカエデ科に近いとされます。
葉の付き方を葉序といいますが、「コクサギ型」という名前がつくほど有名なものですね。コクサギは新潟にはなく太平洋側に来るとごく普通にあるので、新潟との違いを意識するにはいい樹種です。とにかく葉の並びが面白いのでつい数えたくなりますね。右側に2枚、左側に2枚・・交互にてできます。不思議だなぁ!「くさぎ」というくらいですから匂いもあるようですが、考えれば葉ばかり見て匂いを嗅いだことがありません。あまりいい匂いではないのかな?越後にもコクサギ型葉序の種はあります。見落としがちですがイソノキが代表でしょうか。