赤城の山肌はカバノキの仲間が繁茂しています。シラカバやダケカンバなどですが他のカバノキもありそうです。車を降りた牧場の上にシラカバを中心にした林が形成されていました。シラカバは陽樹の典型でここがかつて伐採された場所であることを物語っています。遠目ですからよくわかりませんが、およそ径が20cm位に見えますから、およそ20年位前に刈り払いがあった場所でしょうか。まだしばらくはこのままで推移し次第に陰樹が入りシラカバは消えていくことになります。あくまでも教科書的な説明ですから、実際に起こることとは異なるかもしれませんね。
大沼池の湖岸に作られている散策路に樹皮が沢山めくれあがっている特徴的なカバノキが生えています。ヤエガワカンバという種があるのですが、芽出しも何もない現状ではそれかどうかはこの段階ではわかりません。しかし、ダケカンバの樹にしては樹皮の様子が異なる気がします。
面白い造形です。種のはっきりしないカバノキの幹にえぐれたような部位があり、そこに根が伸びてそのえぐれた穴を埋めるようになっています。このえぐれがある高さは地上から1.5mほどの位置で地面に接しているような環境ではありません。幹に大きな損傷ができえぐれたのならそこの傷口を覆うような盛り上がりなどが出来てくるのが一般的なのですが、この樹は根を形成したようです。
この現象をどう説明するか?私なりの解釈は、この樹は強風か何かでひび割れ程度の「折れ」が発生し、一定の隙間が生じたのではないか。その隙間に枯葉や砂埃などが入り込み「土」が形成され、その幹の隙間に生じた「土」に接していた部分が根を形成した。やがて、根は成長したが、かさぶたのようにこの部分をおおっていた樹皮は朽ちはがれ落ちて今のような造形になった。というストーリーでしょうか。
この現象をどう説明するか?私なりの解釈は、この樹は強風か何かでひび割れ程度の「折れ」が発生し、一定の隙間が生じたのではないか。その隙間に枯葉や砂埃などが入り込み「土」が形成され、その幹の隙間に生じた「土」に接していた部分が根を形成した。やがて、根は成長したが、かさぶたのようにこの部分をおおっていた樹皮は朽ちはがれ落ちて今のような造形になった。というストーリーでしょうか。