参道の切通しに水がしみだしてくる場所がありタヌキランが生育していました。ランと言ってもカヤツリグサの仲間。どこが狸に似ているのか分かりませんが、雰囲気ではいい名前かもしれません。どことなくとぼけたような雰囲気が好きです。越後では湿り気の強い崖に垂れ下がるように群生しているのを見かけます。浅い山でも時折見かけますが、奥山の方が好きなようです。花柄が長いのでこれを「ひも」として使う文化があり、粽などを結わえるのに使っているそうです。
タヌキランもスゲの仲間と同じく雄の花穂が最上部に雌の花穂がそれ以下に数個並びます。熟すタイミングがずれているようで、雌の花穂が成熟するころには雄の花穂はしぼんでいて、花穂が目立つようになるころは雄の花穂(残骸)はほとんど気づきません。果穂の垂れ下がる様子が狸のしっぱなのだそうです。