最近街路樹や公園樹等でありふれてしまったトチノキです。街場で見る樹はあまり感慨もわかないのですが、自然にある樹はどことなく気を引かれます。トチノキの好むところは沢に面して水分に恵まれた場所。いい条件になると素晴らしい巨木になります。樹肌もごつごつとしてきて風格も現れます。やはりトチノキは自然の中にあってこそ美しさが生まれるのだと再度認識しました。花も咲いていて美しさの極みです。
トチノキの花です。下のものは赤い斑点がある花弁が残っていますが、上の花には見られません。落ちてしまったようです。雄しべは7本。めしべが確認できないのですが、雄しべだけの花が沢山あるという話ですからこれはいづれも雄花なのでしょう。両性花は少ないのだそうです。そういえばトチノキには多くの実がなる個体と全く実がならない個体があることを聞いていますが両性花が多い個体と全くない個体があるのかもしれません。