森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

大イタドリの芽吹き

2014年12月04日 | 自然観察日記
身近にありながら今まで気付かなかったことの一つ。オオイタドリの芽吹きです。枯葉の中に埋もれていて普段は気づかないのですね。目からうろこの発見でした。栂池自然の7月の上旬はまだ残雪が所々にあり雪解け間近の生態から少し進んだ状態までいろいろな段階の植物の顔を見ることができます。
これはオオイタドリの芽です。何とも美しい赤い芽。普段は注目もされないオオイタドリが最も輝く一瞬なのかもしれません。そういう注目されないあるいは何気ない存在の種のでも素敵な一瞬に気づき感動を得られることは本当にうれしいことなのです。至福を感ずる一時です。

オオイタドリの葉

2014年12月04日 | 自然観察日記
成長すると2mを超す大型の草本になります。しばしば大群落を作り幾分湿った山の斜面を覆い尽くします。光を得るためにまごまごしてはいられないのです。初期段階から一気に茎をのばして安全圏の高さまで茎をのばして光を集めないとその後の生活が成り立たないのですね。生命の逞しさを感じます。イタドリとオオイタドリ全くの別種で小さくともオオイタドリ、大きくともイタドリなのです。里山には大型のイタドリがいっぱい自生しています。オオイタドリは葉の基部が丸く耳を作ります。