湿原はオオシラビソの生育する高山で海抜およそ1900m。湿原と湿原の間を結ぶ樹林帯の木道脇にはオオシラビソの林があり何とも言えない木の香りがしてきます。この香りこそ神秘的な原始林の香り・・と勝手に思っています。この香りが好きなのは私ばかりではなく結構ファンがいて勇気づけられますね。残雪が残る季節のオオシラビソの葉先に何やら白い球状のものがついています。「花?」かと錯覚しましたがよくよく調べると新芽です。
一見つぼみのような雰囲気さえしますが、冬を越して生じた幼芽です。マツ科の種ですからアカマツなどの新芽の構造に似ているのですが、この丸みといいこの色彩は本当に芽なのかと疑ってしまいます。また一つ新しい発見をしました。
ゴンドラで登る最中にも目にしましたがオオシラビソのこずえに青黒い球果がついています。アカマツなどは下向きに付くのですがオオシラビソは上向きに付きます。結構大きくて10cm位はあるでしょうか。この雄花や雌花を間近で見たことがないので、ぜひ見てみたいものと常々思っているのですがその機会がありません。
(球果の写真を何枚か撮って観たもののすべて使えるようなものでないので、過去に別の場所で撮った写真で代用しました。)
(球果の写真を何枚か撮って観たもののすべて使えるようなものでないので、過去に別の場所で撮った写真で代用しました。)