山でつまむと最も美味しい実はノウゴウイチゴではないでしょうか。亜高山帯以上の比較的水はけのいい斜面に群生していることが多くい野生のイチゴです。登山にいそしんでいたころは重い荷物を背負っていたもので、このノウゴウイチゴ自生する場所に差し掛かると荷を下ろし何度となく実をついばんだものです。実の季節に登山する機会が多かったので、花の季節はほとんど知りません。今回はそれほど大きな群落ではなかったものの花を観察できたのは幸運でした。
花を見ればイチゴの花と分かります。しかし、どこか違います。花弁が多いのですね。バラ科の花の基本形は花弁は5枚なのですが、このノウゴウイチゴの花弁は7枚もあります。花弁が多いところがノウゴウイチゴの大きな特徴になっています。果実は7月下旬から熟します。小粒でもとにかく甘味が強く美味しいイチゴです。私の一押しですね。