花弁は幾分丸みを持っています。4数性の花には違いありませんが、柱頭の形が「棍棒」ではなく「球」に近い構造で、この性質を持つのはイワアカバナだけなのだそうです。柱頭の形が決め手ですね。栂池自然園にはいくつかのグループで似た種が混在するエリアになっていて、高山帯だから「○○」と決めてかかると大きな間違いが起こってしまいます。
実は昨日のミヤマアカバナと区別がつかなかったアカバナを見ていました。このアカバナは湿原内に生育していたものです。家で調べて、イワアカバナと判断。一見同じようでもまず雰囲気が違います。葉の形状も明らかな差異があります。ミヤマアカバナよりは生育範囲は広い種で山地の湿地などに自生するとありました。