高山の湿地に生えるイワイチョウです。高山の湿地を尋ねれば普通に見られますからすごくなじんでいる種です。ところで高山の種と言えど多くのものでも比較的海抜の低い場所などでも見ることがあるものですが、イワイチョウについていえば深山の沢地などでは見た記憶がないですね。同グループとされるミツガシワはもう少し低山帯に適応したものなのでしょう。腎形の葉からイチョウの名が付いたとされます。
純白で整った花姿です。秋には黄色に色づくのは知っていますが、イワイチョウの実を確認したことがないのに気づきました。秋遅くに高山の湿地を歩くことが少ないせいなのでしょう。図鑑で見るとリンドウの仲間に似た果実を作るようですから、リンドウ科に分類されたことも頷けるのですが・・・。