森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オガラバナ

2014年12月13日 | 自然観察日記
灌木が繁る縁にオガラバナがありました。まだつぼみのものも多くようやく開花してきたという段階です。別名ホザキカエデ、上向きに花穂をつけるのが特徴です。
一般的には中部以北の亜高山帯に生育する種とされていますが、県内では長野や群馬の県境地域でよく見かけます。ところが、同じ地域で西日本の山地に分布の中心があるアサノハカエデも生育していて、両種が混在しているエリアになっています。個人的にはこの地域でアサノハカエデを確認したことはないのですが、先人の採集観察記録で示されています。今回もアサノハカエデは気づきませんでした。

オガラバナの花

2014年12月13日 | 自然観察日記
咲き始めた花がありました。オガラバナは両性花と雄花のみの花が混在するおもしろい性質があります(「雄性同株」というそうです)。この写真の開花している花は雄花のようです。