ヒメシャクナゲも植栽してありました。しかし、なんとなくいつもの姿ではありません。亜高山帯の湿地の中にミズゴケなどに囲まれて生育する姿ばかりを見ていますから比較的乾燥した土の上にこんもりと盛り上がっている姿はまるで別種です。株の勢いもあり弱っている様子はなく、よくもこういう環境で生きていけることに驚いた次第です。適応力のすごさを知りました。
常緑性の小低木ですから葉が青々としているのいいのですが、その隙間から赤いものが見え隠れします。何かなと思いきや、どうやら次年度のつぼみのようです。様子を見てみるとこれから咲きだしそうなみずみずしさが感じられて、これから寒い冬を向ける時期にしては不釣り合いに雰囲気。狂い咲きでもするのかな?と思えるほどです。こういうような小さなつぼみがいくつもありますから、ヒメシャクナゲの花芽は特に芽鱗を持たず無防備の状態で冬を迎えるものと理解しました。これも、驚きの発見です。