セツブンソウの群落がある上の方に福寿草とロウバイを植栽した園があって、そこには赤いフクジュソウがあるという宣伝。それを見ようと訪れました。車から降りてしばらく歩いたところに民家がありその庭先なのかこの山塊に自生しているものなのか判別しにくいのですが、ヤマグルマがありました。庭木にするにはかなり通でないと植えないだろうと思うのですが、こういう岩場の多い場所に時々見られる結構高木になる常緑性の種です。
果実といってもすでに種子はなく果皮が開ききってまるで八角のような形状をしています。ヤマグルマを調べていると別名トリモチノキということを知りました。樹皮から鳥もちを作るのだそうです。そうするとこの鳥もちを目当てに庭に植えているのではと思い至りました。結構山奥の急峻な地形に残る民家です。かつては鳥もちをつくり狩猟の手段にしていた可能性があります。