森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ザゼンソウ

2015年04月15日 | 自然観察日記
セツブンソウが群生する雑木林は夏場の植生が分かりませんが、フサザクラやケヤキ、ホウノキ、オニクルミなどが混ざる高木林の林床です。礫が混ざる緩い傾斜地のようでしたがシダの刈り払った跡も見受けられ比較的湿り気の強い場所のようです。それを裏付けるかのように、園路から離れているのですがザゼンソウの苞が頭をもたげているのを確認しました。西日本にはセツブンソウが田の土手にも発生すると聞いています。セツブンソウが生育する環境の幅が結構ありそうなことが分かりました。

サンシュユの花

2015年04月15日 | 自然観察日記
サンシュユも植栽されていてちょうど花が開いた時点。遠くからだけしか見ていない花ですが、今回はアップで観察です。よく見ると実はまだ花は咲いていません。黄色い花かと思う部分は実は苞で中に小さなとつぼみが20個くらいあります。どれも長い花柄を持っていて散形状に広がっています。この小さな花が咲くと4数性の花になるそうです。大陸由来のミズキ科の樹木です。同じミズキ科のアメリカハナミズキも小さな花が集まって咲き、秋に赤い実をつけますが同じような形態をしていることに気づきます。