とある神社にイヌマキがありました。もちろん県内に自生はなく関東から西日本に点在しているとされる針葉樹です。葉が長くかたまって出ているのが特徴でしょうか。ものの本には高木となっていますが私の出会った中では高木と言われるものはほとんどありません。せいぜい10mくらでしょうか。庭木として好まれるようで古くからある家の庭にもときどき見かけます。
若い枝のいわゆる徒長枝の枝の葉は互い違いについているようなのですが、いわゆる短枝の葉の付き方が面白くて記録してみました。ほとんど先端にかたまってそこから放射状に出ています。これが、遠くから見ると葉の付き方が独特に見えてマツやスギなどと識別できる特徴を生み出しているのでしょう。
イヌマキはマキ科とされますが、マキという種はないのだそうです。ではなんで「イヌ」などと呼ばれるようになったのでしょうね。それはそうと、イヌマキは雌雄異株。この株は雄株でしょうか?理由はこの芽が枝先にかたまっていてどうも雄花の芽のように思えるからです。イヌマキの花は雄花も雌花も観察した経験がないので、ちょうどいい機会。この樹の経過を見ていきたいと思います。