先月の頭、昨年のリベンジで埼玉県小鹿野町のセツブンソウを見に出かけました。セツブンソウは雪のない西日本に多い花ですが、小鹿野町には日本最大級の群落があることは前々から知ってはいても訪れる機会がなく延び延びになってようやく実現できました。雪は少ないとはいえ小鹿野町はかなり冷える場所で近くには氷柱で有名なところがあるくらいです。車から降りるとひんやりとした空気。雑木林の林床にセツブンソウが咲いているのですが、とにかくかわいい花ですから霜柱と間違えそうな景観です。
春植物の代表的な花です。キンポウゲ科の種ですから高木が展葉する前に光を浴びてこの一年のなすべきことを済ませてしまうというあわただしい生活スタイル。雪に埋もれている私にとっては真っ先に花を見せてくれるセツブンソウは垂涎の存在。手を加えていない自然の営みなのですから、遠路はるばる訪れる価値があるのです。
ところで、キンポウゲ科の花は花弁がないというのが大方なのですが、セツブンソウを見ると花弁の変化したものが見られますから常々疑問を持たれている方には説明しやすい花なのです。白い花弁様のものはがく、その内側に黄色いものがありますがこれは花弁が変化した腺でその内側に青紫色をした葯(割れると中から黄白色の花粉が出ます)ちゅおうには雌しべが飛び出ています。
全体に10cmに満たない小さな草本。花は1cm位でしょうか。園を訪れて最初に発する言葉が「ちっちゃぁ~い!」です。
ところで、キンポウゲ科の花は花弁がないというのが大方なのですが、セツブンソウを見ると花弁の変化したものが見られますから常々疑問を持たれている方には説明しやすい花なのです。白い花弁様のものはがく、その内側に黄色いものがありますがこれは花弁が変化した腺でその内側に青紫色をした葯(割れると中から黄白色の花粉が出ます)ちゅおうには雌しべが飛び出ています。
全体に10cmに満たない小さな草本。花は1cm位でしょうか。園を訪れて最初に発する言葉が「ちっちゃぁ~い!」です。
雄しべの葯に見られる青紫色の色素が欠落している個体のようです。全体に葉などの青みがかった色彩がなく黄緑色をしています。花は開出している個体でないので分かりづらいですが、葯の色は白色でした。基本的に花は白い色なのですが、白化個体と考えてもいいのかもしれません。