森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

タチカメバソウ

2015年09月01日 | 自然観察日記
ムラサキ科のタチカメバソウといいます。深山の湿り気の強い場所に生育する多年草です。今年は5月長野の戸隠森林植物園で観ているのですが、それより1ケ月以上も遅いのですがまだ花が咲き始めたばかり。標高の差は植物の開花時期に大きく影響しています。山ノ鼻に近い沢沿いの木道下に数株が確認できました。

タチカメバソウの葉

2015年09月01日 | 自然観察日記
「立ち亀葉草」なのでしょうが、なぜ「亀」なのかよくわからない名づけです。ウミガメの甲羅だというのですがそれでも個人的にはしっくりいきません。もう少し別の名前が相応しいと思うのです。少なくともこのタチカメバソウは北方系の種のような気がしますから、ウミガメがよく現れる南方のイメージとはかけ離れていると思うのですが・・・。
それはそうと、私がこの花に最初に気づいたのは岩手の早池峰山の山麓でした。早池峰山の山頂部の貴重な植物の数々に魅了され心を奪われていたあのタイミングでなぜか麓の小沢の縁で見つけたタチカメバソウ(当時は種名を知りません)の愛らしい姿に惹かれた自分がいたことが不思議です。

タチカメバソウの花

2015年09月01日 | 自然観察日記
最近カメラを変えたのですが、使い方が悪いのかカメラが悪いのか良好な写真になりにくくほぞをかんでいます。できの悪い絵で気落ちしているのですが、「無いよりはまし」と考えてできの悪い写真を乗せます(今後同じようなことが起こると思います)。拡大写真を撮ってみたら白系の花ですから色が飛んでしまいました。たった一輪咲いていた花を載せたかったのです。微妙に薄青く中心部の黄色い輪の配色も実物はとてもいい感じです。(いい写真が撮れたら再掲載したいと思います)