森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

シカのぬた場?

2015年09月07日 | 自然観察日記
木度脇の各所に何もかが荒らした跡がありまた。尾瀬でシカ急速に増えているという話はよく聞きますから、これはシカのぬた場ではなかと想像しまし。古めのものから新しいものまでかなり数がありました。シカの足跡ははっきりとは分かりませんでしたが、木道を歩いて移動しているふしがあります。
シカの増加といいヤチヤナギの増加といい、世界に冠たる高層湿原である尾瀬ヶ原がかなり変質してきているという現実があります。心を締め付ける思いすです。

ミツバツチグリ

2015年09月07日 | 自然観察日記
里山で普通に見る花を尾瀬という場所で見つけると少し奇異な感じがします。というよりミツバツチグリは深山や亜高山にはないという思い込みがそう感じさせるのだと思いますが意外な感じがして別の知らない種ではないかと思ったりすます。いろいろ思いめぐらしてみてもやはりミツバツチグリに行き当たりますから、思い込みが間違いであることを思い知らされます。かなりの高所まで生育する種だと考えればいいのですが、高所で認識したのが今回が最初。認識不足を引きずっています。

ミツバツチグリの花

2015年09月07日 | 自然観察日記
高所で黄色い花を見ると一瞬身構える感じがします。キンポウゲ科とバラ科の花が遠目では区別しにくいこともおり実に種類が多いとおもいます。特にガイドなどをしていると見極めがうまくいくのかどうか不安がよぎりますね。もっとも分からないときは分からないと素直に言う方ですから、少なくとも間違えて伝えることはしないように心掛けています。それでも、間違えが多いものですから後日「あの時の○○は××・・」と訂正することにしています。間違えないで済むようにするには日々の研鑽がなにより、思い込みを捨てて実物をしっかり観察し続けることに尽きます。書や人の言は重要ですが実物を観ることなくして真実は分からないという気持ちで山歩きをしたいと思います。