森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

アオダモ(ケアオダモ)

2015年09月04日 | 自然観察日記
毛のある無しを確認できていませんがおそらく尾瀬にあるものは毛のあるケアオダモであろうと推測してケアオダモにしてみました。白い花は里山にあるマルバアオダモに極似し一見それと間違えやすいのですが葉が明なか差異があります。山中に自生する高木。野球のバットになることでも有名です。

アオダモ(ケアオダモ)の葉

2015年09月04日 | 自然観察日記
一見するとマルバアオダモと変わりがなく、里山でマルバアオダモを見慣れている者にとっては間違えてしまいます。小葉も丸みがありますからなおさらのこと。問題は葉に鋸歯があるか無いかで、本種には明らかな鋸歯が認められますからアオダモになります。多くは毛を持っている種ですからケアオダモが正確な名前ということになりますが、細かな話はほどほどにしておきましょう。マルバアオダモの小葉には鋸歯は不明瞭で全縁に近い状態ですから、この点は大きな差異になります。ケアオダモは比較的奥山にマルバアオダモは里山にというのが私の経験則です。そうなると「マルバ」という名で両種を区別するのは事実上できませんからあまり感心しない名づけでだと思うのですが・・。

アオダモ(ケアオダモ)の花

2015年09月04日 | 自然観察日記
あまり目立たない花かもしれませんが山中にあってはなかなか素敵な花だと思います。トネリコ属の中にあってはマルバアオダモと同様白く美しい花です。
ちなみに、アオダモの材を水につけると薄青い蛍光色になります。クマリンという物質が出てくるためだそうで、紫外線を当てると綺麗に発色します。