ロープウェイで上がってくる最中、山腹に広がる針葉樹のアオモリトドマツが印象的でしたが、尾根筋ではハイマツやイチイと並んでミヤマネズが見られました。昨年月山でも観たのですが東北の高山にはミヤマネズは比較的多く生育しているようです。ネズミサシというくらいで葉が尖り触れれば痛いのですが、それほど危険なものでもありません。葉が密生していて地に伏せている形状は強風に適応した生活系でしょう。
ミヤマネズの雌花や雄花を確認したことがありません。花の季節は6月のようですから残雪期に登らないとみられないようです。すでに、球果になっていて薄青白く輝く丸い実はちょっとした宝石の様でさえあります。枝を跳ね上げた内側を見ると球果がたくさん実っていました。必死で子孫を作っているという風情です。