森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

タマガワホトトギス

2015年09月25日 | 自然観察日記
山岳地域の山麓部分いわゆる深山幽谷の湿り気のある場所に見られるタマガワホトトギス。秋の花のイメージがあるホトトギスの仲間の中では比較的早く咲き夏場から花が見られます。鴫の谷地沼の一角にも自生が見られこの地も深山幽谷の環境ということが分かります。県によっては絶滅危惧に指定されていると聞きますが、新潟や山形あたりはそれほど憂慮することにはなっていないと思います。

タマガワホトトギスの花

2015年09月25日 | 自然観察日記
薄い黄色の花は自然界の中ではほとんど目立ちません。花弁には黒い斑点が沢山ありそれなりに装飾をしているのですが・・。
ホトトギスの仲間は花のしべの構造が結構複雑で花柱は3裂しさらに2裂し、花糸は反転し外向きに葯をつけるなどなど。花を解剖するとなかなか面白い種です。
調べていて気づきましたが、タマガワホトトギスは太平洋側には少なく日本海側に多く生育しているようです。新潟県は重要な産地になっているようです。