森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

セツブンソウ

2017年02月01日 | 自然観察日記
2月になりました。周囲は雪景色でもなんとなく心が踊ります。先日、鉢植えにしていたセツブンソウが開花しているのに気づきました。2年前埼玉の小鹿野町のセツブンソウ群落を見に行った折り買い求めたもので、昨年は雪の中に置いていたため3月の雪囲いを外した時に終わりかけた花を見て反省し今回は玄関の片隅に置いていたもの。大寒波の襲来で雪との戦いを繰り広げてようやく一息入れたときに気づきました。梅の鉢花もそうですが、こんな時の花はどれほどの癒しになることか!これからまだ長い冬ごもりの期間が続きますが、一時の安らぎを得ることができました。(鉢の背景は雪)

セツブンソウの花

2017年02月01日 | 自然観察日記
セツブンソウはキンポウゲ科の花。このグループは花弁がないものが多くありますが、この種は花弁があります。しかし、花弁のような大きい白いものはがく片に相当し、先端が黄色くなっている突起が花弁になります。花弁は先端が2烈し黄色い密腺になっています。青い色は葯。これが裂開して白い花粉が出始めています。めしべはわかりにくいのですが中ほどに1本確認できます(全体で複数本あります)。

思いでの小鹿野町のセツブンソウ ①

2017年02月01日 | 自然観察日記
2年前に花を見たくて人を小鹿野町へ案内したことがあります。新潟の三月はまだ冬景色。三国の山を越えるとそこは春の別天地。なんでこんなに違うのか?毎年こんな思いをしながら春の花を求めていきました。セツブンソウ園地に入って最初に聞こえてきた感想が「ちっちゃい!」。写真ではアップで写されますから描いていたイメージと実物との大きさの違いを目の当たりにした瞬間です。

思いでの小鹿野町のセツブンソウ ②

2017年02月01日 | 自然観察日記
岩がゴロゴロしている雑木林の林床に目を凝らさないと見えないような小さな花が沢山咲いています。目が慣れれば花の多いことに気づかされますが、薄暗いときはわかりにくいかもしれません。太平洋側に点々と自生地はあるようですが圧倒的に自生地が減少して貴重な種になっています。石灰岩地が好きな種という話もあり生育環境は限定されるようです。