森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

イソギク

2017年02月11日 | 自然観察日記
学生のころ伊豆半島の海岸の崖で観たイソギクです。自生は伊豆諸島や千葉、静岡の海岸あたりですから日本海側にはありません。自生地の記憶ではまさに雑草のような雰囲気で岩場などに生育していたように記憶しています。それに、栽培は比較的容易であるらしいのですが、なぜそれ以外に生育地が広がらないのかが不思議です。種子を作って発芽し増殖するというより根茎で栄養繁殖するような性質が強いのでしょうか。

イソギクの花

2017年02月11日 | 自然観察日記
花は遅く咲き11月頃がピークでしょうか。富山県中央植物園に訪れたのは12月の中頃。まだまだ生き生きとした花が咲いていました。舌状花がない頭状花を咲かせます。ここだけ見ていればセンダングサとあまり変わらないようなのですが、葉がなかなか趣のあるけいもので、裏が絹綿状の細かな白い毛におおわれています。海岸の強い紫外線などに適応した形質と考えられます。